でかいアイスコーヒーを頼むと自分ででかくしたのにでかすぎてビビる - 日記 2026/08/15
世の中には喫茶店という業態のお店があります。ゆっくり座れる場所と時間を提供する店と本気のコーヒーを提供する店とで2種類に分かれるのですが、今日は前者のほうに入りました。
冷房が効いた店内でゆったり流れるジャズでも聞きながら本でも読もうかなと、店内で一番でかいサイズのアイスコーヒーを注文しました。
アイスコーヒーは膀胱のサイズよりちょっと多いくらいの量です。近年の東京にはアイスコーヒーはどれだけでかくてもいいという風潮があります。
電子書籍派になってからは鞄が軽くて楽です。スマホでもタブレットでも読めるというのがいいい。
読み始めてから少し経った頃のことです。
カァンカァンカァンカァンとけたたましく金属をたたく音が聞こえてきます。
これで火事じゃなかったら嘘ですよこいつぁ と思い、急いで荷物をまとめましたが店員たちは避難誘導を始めないどころか平然とホットサンドなんか焼いています。
そんなもんほっといたらこんがりと焼き目がつくだろうが と思ったのですが、確かに「火事です」というアナウンスは一言もない。
そうこうしているうちに音は止まってしまった。
一応店の外にも出てみましたが特に煙が上がっている様子もない。何もないならいいかと思い、席に戻ってアイスコーヒーをすすりながらチーズケーキかワッフルかで悩んでいると、またカァンカァンと音がするではありませんか。
スピーカーから流れているような感じでもない、何なら外から聞こえてくるような。音の正体を確かめるために店を出ると、店内よりも音が大きく聞こえます。
あたりに大きな音が出るような施設がないか見まわしたところで音の出どころに気付くことになります。
隣の中華屋です。隣のビルの1階に入っている中華屋がチャーハンを作る音がでかすぎて店内まで聞こえていたのでした。
中華屋の入り口の自動ドアは音圧でビリビリと震えています。
中の様子をうかがおうとして近づいたところ自動ドアが開いてしまい、とてつもない爆音が響き渡ります。
あたりの鳩が一斉に飛び立ち、セミが鳴きやみ、下水道から一斉にネズミが出てきました。
よく見るとあたりの街路樹は渦を巻くようにして生えています。明らかに中華屋の音圧が自然環境に悪影響を与えています。
これじゃあ中華屋の中にいる人はどうなっちゃうんだろうと思いましたが、案外平然としています。
従業員たちは黙々と中華鍋をふるい、客たちはレバニラやら餃子やらゴマ団子を食べています。
そして全員がAirpodsをつけていました。
Airpodsのノイキャンってすごいんだなぁと思いながら席に戻り、ジャズに時折中華鍋のパートが入る前衛音楽を聴きながらアイスコーヒーを飲み干して喫茶店をでました。
中華屋は本当に最悪だったのでGoogleマップで「『月刊少年マガジン』で出汁とっててマジでありえない店」というレビューをつけておきました。
駅までの帰り道でAppleショップがあるのがふと目にとまり、入った足で気づいたらAirpodsを買っていました。
今から考えると中華屋とAppleはグルだったかもしれません。