- 日記 2026/08/20
今日は久しぶりにスーツを着ました。基本的にはオフィスカジュアルなのですが年に数回、しっかりスーツを着なくてはいけない日があります。
普段着ないのでスーツは真っ黒なリクルートスーツしかないのですが、うちの会社が世にも珍しいリクルートスーツ推奨の会社なのでそれで問題ありません。
暑い中スーツで移動するのはなかなか堪えます。今日の会場は巣鴨でした。
椅子やらモニターやらをセットしていたらあっという間に開始時間になって本日の主役たちが運ばれてきます。
老若男女がバランスよく床に寝かされていきます。
参加者をそろえる部署の同僚に聞いたのですが、少子化の影響で年々参加者のバランスをそろえるのが難しくなっているそうです。特に地方興行では現地の若者が少なくて困っているのだとか。
参加者たちが起きる前に急いで観覧者たちの誘導を行います。巣鴨は客入りがいいのですが特に高齢の方が増えるので入場に時間がかかります。
長年観覧されている方も誘導に回ってくださり何とか間に合いました。
ぽつぽつと参加者たちが目を覚まします。
「なんだここ?」「さっきまで何してたっけ?」
参加者たちがざわざわと騒ぎ出します。もうそろそろでしょう。
ブォンという音ともにメインモニターが起動しゲームマスタ―の姿が映し出されます。個人的にはモニターが起動するときの音の演出はなくしてもいいと思っています。だってあれブラウン管時代のものでしょう?
ゲームマスターが今日のゲームのルールを説明します。参加者たちは口々にゲームマスターを罵っています。ここが第一の盛り上がりどころですね。
いいマイクを導入したおかげでボソッとした一言もちゃんと拾えており、そのかいあってか観覧席は大盛り上がり。参加者は勝手に連れてこられただけでカメラが入っていることなんか知る由がないため声が小さいことが多くて困っていたのですが、導入してよかったですね、いいマイク。
今日の種目はドッチボールをベースにしたゲームのようです。
「ドッチボールで誰が破滅するんだよ」「ガキの休み時間じゃないんだぞ!」「もっと血ィ見せろぉ!」
観覧席はご不満の様子。気が短くて嫌ですねえ。
ボールを持った黒服が部屋に入っていきます。早速参加者の一人がつかみかかりに行きますがそこは慣れたもの。突進をものともせず受け止めてそいつの顔に思いきりつばをかけると、しゅわしゅわと音を立てながらその顔が崩れていきます。
黒服役の先輩はもうこの仕事を15年続けているそうで、デスゲームの運営を15年やると強酸のつばが吐けるようになるんですね。
その先輩に「人間ってそういう作りになってるんですか?」と聞くたびに、「まあ、そういうこともあるよね」と話を濁されます。
絶対に過去何かあったとにらんでいる。
先輩はボールにその強酸のつばをかけて参加者に向かって投げつけます。今回は制限時間内の間生き残ればOKのようです。
正直見てられない下品さなのですが、老人は意外とこういう子供向けな下品さが好きだったりします。今回もそれなりに好評でした。
どうやら醜い押し付け合いやら足の引っ張り合いがあったそうなのですが、あまり興味がないので覚えていません。仕事だからね。
制限時間の到達を知らすタイマーがなり、ノスノスと先輩は部屋を後にします。
死屍累々。部屋はもうぐちゃぐちゃです。区の施設を借りているのできれいに原状回復しなくてはいけないのですがこれが毎回めんどくさい。
いろんな薬剤を準備しておかなくてはいけないし、観覧客は興奮して飲みものとかこぼすし、場所によっては予備の椅子の位置まで正確に戻さなくては文句をつけられたりする。
とはいえ、今回は特に大きなトラブルもなく興行を終えることができました。
帰りに松屋でウマとま食べました。一日動いたから、塩分が欲くて。